訓練所やドッグスクール、又はしつけ本ではボールやおもちゃ、又は食べ物を使ってしつけを行っていますが、これは犬の狩猟本能を利用したしつけ方、訓練方法によるものです。

つまり先に述べた犬の脳の中では「欲」の働きを利用しての訓練、しつけです。
犬は転がるボールや音の出るおもちゃ、又は食べ物を見せると脳の中では獲物として捉えるのです。
その獲物を獲得する知恵でオスワリを覚えたり、マテをしたりと色々な沢山な芸を覚えるのです。
つまり脳の中では獲物として捉え、狩猟本能を利用しての学習であるがゆえに、心理は野生が育まれてしまうのです。
本来犬達は、野生であるところに野生を育むしつけ訓練をすればするほど、狩猟本能を発達させ野生の心理の強い生活上、又社会上にも困った犬を育む結果につながってしまうのです。
例えば、神経質な要素を持った性格の子は、人が来たり犬が来たりすると威嚇してやたら吠えるようになってしまったり、明るい性格の子は人が来ると、
又は犬が来ると飛びつき、体当たり甘咬み、マウント行動等支配性行動をするようになってしまうのです。
気質の強い性格の子では、人や犬に咬みつくようになってしまったりもするのです。
食べ物やおもちゃを使って学習させた飼い主さんたちは口をそろえたように
「うちの子は食べ物がもらえるときは本当に言うことをきくが、お客さんが来た時とか散歩中よその犬と会った時とかに吠えたり、又は甘咬みをしたり、マウント行動をしたり、咬みついたりと困った行動をする。」と言います。
又、マズルコントロールなどと言って犬に体の弱点であるマズルの部分を手で握って「いけない」としかると犬は脳の中でしかられていることが理解できず、人間に急に攻撃を仕掛けられ危険を感じとり逃げるか、攻撃するかの行動をとるようになるのです。
咬める気質の持った性格の子は、やがて人の手を狙い飼い主を咬むようになるのです。